じんのじんの『え日記』

いらっしゃいませ。じんのじんです。『え日記』を書いています。え、は只今自学自習中、発展途上につきあたたかく見守ってくださいませ。
あなたも、パソコンで絵を描いてみませんか。  

    
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大ストレス源
小さいことにくよくよするな!―しょせん、すべては小さなこと
小さいことにくよくよするな!―しょせん、すべては小さなこと

バブルがはじけてからおよそ十年間、ぼくはボロボロでした。
ぼくだけではなく、ぼくの周り、とりわけ地道なサラリーマンでは想像つかないほどの高収入をたたき出していた若き実業家たちが、たたき出していたその収入と同額またはそれ以上の負債を背負い込み、消えていきました。


「もうこれ以上、きみには迷惑をかけられない。ボク一人ならなんとでもできる、だから・・」と、妻およびその親戚縁者に累が及ぶのを恐れ離婚する者、
「借りた金は返さんかい、おぅ、内臓でも売って金つくらんかい」とナニワ金融道の上をゆく債権者たちの厳しい取立てに行く方知れずになる者、心労がかさなりうつ病になる者、あのころ、ぼくたちはボロボロでした。

理由は分かっていました、手を広げすぎたこと、得意ではない分野に有頂天になっていたこと。その頃のぼくたちなら、なんでもできると。   メルセデスサイズの夢。

「これからは世のため人のため、産業廃棄物処理事業やらない、お金出せる?」
「広告制作会社の役員にならないか?なら連帯保証人になってくれる、ここに実印押してね」
「神田に新しく事務所を借りるんだ、一緒にやらないか、お金少し足りないんだけど」
と、すべて古くからの友人からの誘い・・・・・・ことごとく・・・・・・失敗でした。
泡のように消えた夢、山のように残った借金。

友人を責め立てました。
お前のせいだ、金返せ、どうしてくれるんだ、オレの生活、オレの将来、お前のせいで何もかもうまくいかなくなった、と。
その一方で、責め立てられもしました。
金返せ、連帯保証した商工系金融会社から毎日の催促、圧力、内容証明送った、家を差し押さえる、と、一大事、針のむしろに座らされているようなそんな毎日、家人には知られたくない、心配かけたくない、無理か、事態がさらに悪化してゆく、失望と絶望の繰り返し。


体にも異変が起こっていました。
夜が、暗闇が怖かった。布団に入り寝ようとすると、ムカムカと吐き気がする、トイレに駆け込むが吐けない、戻って横になる、目を閉じるとまた吐き気がする、楽しいことをイメージしようとするができない、眠れない夜。
電車に乗るのが、怖かった。
満員電車の中、立っているだけでムカムカしてくる、顔から血の気が引いていくのが自覚できる、冷や汗が出てくる、いけない、吐きそうだ、次の駅で降りよう、閉鎖された車内、陰うつな毎日。

大きな病院で検査を受けました。三ヶ月間通った、原因が分からない。その過程で、こちらの方が問題ですと主治医、二つある声帯のうち左側が動いていない、機能していない、と。さらに検査が続く、そしてその結果、えっ。
原因はストレスですね、ええ、ストレスのうち1/3位は放って置いても大丈夫なものです、その1/3の方のストレスですね。今後はなるべくストレスになるようなお仕事はひかえて下さい、と。


体には異常がない、そう診断されて少し、いやかなり楽になった。どうやら、ぼくはとんでもない大ストレス源に足を踏み入れてしまっていたようだ。
初めて直面する問題、ストレス、どう向き合うか。

十年後、この本と出会った。『小さいことにくよくよするな!』 文庫本で読んだ、実践を心がけた。おおげさでなく、ぼくは変わった、そう確信できるる。
一、小さいことにくよくよするな。
二、すべては小さなことだ。
この考え方を人生に取り込めば、もっと穏やかで愛情豊かな自分を育てることができる。


●完璧な人なんて、つまらない
●頭で悩みごとの雪だるまをつくらない
●たいていは相手が正しい
●一年たてば、すべて過去
●ストレスに強い人はストレスが増える
●期待を捨てれば自由になる


などなど、すぐにでもできそうな100の戦略、
ぼくが実践していること、心がけていること、明日から何回かに分けてご紹介いたします。


PS:ぼくの拙い文章が、あなたのストレス源になりませんように。
| 文庫本 | 23:59 | comments(2) | trackbacks(7) | ↑PAGE TOP
ツイてる、ツイてない 『永遠の1/2』佐藤正午
永遠の1/2
永遠の1/2

第一章 その前の年 十二月
失業したとたんにツキがまわってきた。


ウマイなあ、この書き出し。
失業したとたんにどんな不幸が?と勝手にイメージさせておいて、いいえ、ツキがまわってきたのよ、と軽く裏切ってみせる、この落差、デビュー作だとは思えない。

並はずれて縁起をかつぐ主人公、年の暮れ会社を辞めた、
大晦日一年近く付き合ってきた婚約者と別れた、
そのあたりから、幸運が寄り添ってきた、
と確信しはじめている、ツキはじめた、短めの第一章、そして。

第二章 にぎやかな一年 一月
娼婦を買った夜のことから話ははじまる。 商売女と寝るのが男のツキのうちに入るかどうか意見の分かれるところだろうが、ぼくとしてはツキの兆しを認めたい。


二十代の街娼に声をかけられた、だれかと間違われて、だれと?正月の三日。
貯えた金を持って競輪場へ、離婚して家を出た父にばったり出会う、おまえに似た男を見た、だれ?その男。買った車券が的中する、確かにツイてる、この調子だと当分働く必要もなさそうだ、と、払い戻し窓口で。

さらに,ナゾの中年の小男から声をかけられる、人違いだ、一体だれと?そのあと、ことごとくハズレ続ける車券、次の日も、その次の日も、
そんな時、競輪場で働く若い女に声をかける、良子との出会い、二つ年上、「本当に強引なんだから」 恋がはじまる、

出会う、別れる、勝つ、負ける、敵、味方、当たる、外れる、ツイてる、ツイてない、二つに一つ。快調にすべり出す物語、そして競輪場のある風景、ステキです。

この本と出合ったぼくは、ツイている、そして、あなたも。
競輪に興味がない方にも是非読んでほしい一冊です。


PS:佐藤正午さんのホームページへは、こちらから
| 文庫本 | 16:35 | comments(2) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
こわいもんみたさに 『ぼっけえ、きょうてえ』岩井志麻子
ぼっけえ、きょうてえ
ぼっけえ、きょうてえ

作家・岩井志麻子さま、初めてあなた様をお見かけしたのはテレビの人気バラエティー番組、たしかひな壇二列目、むかって左から二番目の席、当代きっての人気司会者かつ毎日が旬・さんま様を前に、緊張なさってか、消え入りそうな表情で、お座りでした。

思い違いをいたしておりました。
わたくし、作家・岩井志麻子さまを、女優岩下志麻さまに重ね合わせて、手前勝手に○○○なお方、とイメージしておりました。ところが口を開くや、さんま様をも焼き焦がしてしまいそうなあなた様の勢い、紅い気炎、

ホホホ、行くよ、東南アジア、オトコ漁りに、お持ち帰りじゃてするよ、あたりまえじゃ、離婚もしたよ、フフフ、       (失礼を承知で、この項、記憶を頼りの意訳です)

あんなことからそんなことまで、全国放送だというのに、ゴールデンだというのに、正直なお方だ、こんなお方が書くのだからさぞかしぼっけえ(とても)面白い本に違いない,さぞかしきょうてい(怖い)物語に違いない、そう確信いたしました。はい。
きっかけは〜、フジテレビ、じゃなかった日本テレビ、こわいもん見たさだ、それ! 本屋に走れ、アマゾンでもいいか。

・・・・・妾 (わたし)の身の上を聞きたいじゃて?ますますもって、変わったお方じゃなぁ。しゃあけどますますええ夢は見られんなるよ。
妾の身の上やこ聞いたら、きょうてえきょうてえ夢を見りゃあせんじゃろか。
それでもええて?そんなら話そうか・・・・・


遊女のわたし、岡山も北の北、凶作続きの日照り村、山には餓死者、川には水子、地獄にぼっけえ近いところに生まれて、育つ、明治後期。
母は、赤子を間引くのが生業の産婆、ガキどもは、鬼婆と呼ぶ。
おっ父は、五つまでしか勘定できん仕事嫌いの日雇い小作人。
初めてのアレ、オカイチョウ、相手は、その父、わたしまだ十にもなっていなかった。

・・・・・なんぞ楽しいことはなかったんかて?
旦那さんは先に、辛い時は何か楽しいことを考えると言いなさったな。
妾は違う。辛いことは辛いことで紛らわすしかないんじゃ。
辛いこというたら、おっ父とやるオカイチョウとひもじいことじゃ。
ひもじゅうてならん時は、おっ父のことを考えるんよ。そいでおっ父に乗られとる時はひもじさを強う考えるんよ。ああ、あっちの方がもっと辛い、てな・・・・・


その父が殺された、誰に?わたし?内儀さんの指輪がなくなった、朋輩の遊女が首を吊った?殺された?双子の姉は、ほら、わたしのここに・・・・

一気に読める、でも背筋が凍る、月並みだけど、さんざん怖がらせておいてラストで、くすっと、いや、やっぱり、ぼっけえ、きょうてえ物語じゃ。

日本ホラー小説大賞・受賞作、ウソはいわんけん、一回読んでみんさい、おっと、これは広島弁じゃったかいのう、ごめんさいよ。


PS:我家のぼっけえ、きょうてえ。
一ケ月ほど前、エアーガン?で台所の窓ガラスを割られてしまいました。中心に小さいな穴があき、只今テープとガラス用接着剤で補修中。う〜ん、改造エアーガンのしわざでしょうか?幸いなことに二人とも留守中のことでした。

| 文庫本 | 19:10 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
容疑者 室井佑月にトラックバックだ!
ラブ ゴーゴー
ラブ ゴーゴー

タイトルの『容疑者 室井佑月』って、どういうことよ?
とご不審のかたがたへ、なーんも、ふかい意味などありません。

もうお気づきでしょうが、大ヒット中の映画、『容疑者 室井慎次』その人気にちょこっと便乗させていただきました。

あわよくば、「ヨウギシャ ムロイ」で検索したお方が、わたくしめのこちらのページを間違ってクリック、クリック、クリック、そんなお方が続出、でもって何の努力もせずいきなり大ヒットブログに大躍進、棚からシュウクリームがおっこちてくる、そんなあまーい夢のような僥倖がやってこないものかと大妄想中。

だからクリックしてね、とまあ新手の振り込め詐欺、いやクリック詐欺のようなもんです。容疑者はおめーだろうって、はい、わたくしです。

室井慎次さーん、じゃなかった室井佑月さん、はじめてあなたの本、買いましたよ、『ラブ ゴーゴー』文庫本ですけど。

「ブログ読むなら、一冊くらい本買えよ」って、あなたのこのお言葉が本屋に入るたび、わが後頭部斜め右30度あたりのところから聞こえてくるんですよ、ここ一ヶ月ほど。

で面白かったですよ、理屈ぬきに。
冒頭の、元カレ太もも推定60cm競輪選手との恋、成就してほしかったなあ。
そいでもって世間の度肝を抜くようなドハデな結婚式をCX(フジTV)の独占で見たかったなあ。

ないしょ、競輪選手の結婚披露宴って、ハダカになるのが伝統だそうですよ、あの極太・太ももが20本も30本もハダカで練り歩いていたとしたら、想像しただけでおかしいですね、そりゃ度肝抜かれるわ、ね。

このブログを訪ねて下さってる女性の皆さん、ぜひこの本を読んで競輪選手と恋をしてくださいませ。競輪場の金網にしがみついて、あなたのダーリンに声をかけて下さいませ。「あなたの太ももに、すりすりしたーい」って。

室井さん、カラダには気をつけてくださいね。
室井さん、もっともっと恋をしてくださいね。
室井さん、へんなオトコに当たらないでくださいね。

当たらない、当たらないように、絶対当たらない、との願いを込めてぼくから護符を一枚、最後にハリコしておきます。ええ、風水よりよく効きます、効くハズです。
悪いオトコに当たらりませんように
下二つは、くれば100倍超の大穴車券。
結果は、とほほの二着・三着、それもウラまで押さえてるって、どうよ。




PS:室井さん、元カレの競輪選手って、いったい誰なんですか?そっと、そっと、そっとぼくだけに教えてくれませんか。絶対喋りませんから、他言しませんから、あっ、克信君と中田君と椿さんには喋っちゃうかもしれませんけど、もし教えてくれたら

『熱帯植物園』『血い花』『Piss』『恋より仕事』『クルマ』『ぷちすと』『ドラゴンフライ』『恋のQ&A』『プチ美人とお金』『ああーん、あんあん』『子作り爆裂伝』『ラブファイアー』『作家の花道』

ぜーんぶ、ぜんぶ買っちゃいます、今度大穴当てたら、ですけどね。
あー、難儀なギャンブラーこんなのキライですよね、室井佑月様。











| 文庫本 | 20:00 | comments(6) | trackbacks(504) | ↑PAGE TOP
ブログ書くなら 『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』
井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室
井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室

ブログ書くならぜったいにこの一冊、文章を書く基本中の基本を、141人の受講者といっしょに教わりましょうよ。

劇作家で小説家、離婚も経験しましたよ、ハハハ、とどこまでも気さくで気取らない日本語プロ中のプロフェッサー、ぼくらの井上ひさし先生、その講義録です。

作文の秘訣を一言でいえば、自分にしか書けないことを、だれにでもわかる文章で書くということだけなんですね。

いろいろな人が書いたブログを読んで、「すごいね」と感動したり、「クククッ」と笑ったり、「そんなことってあるの?」と一緒に悲しんだり、「ぼくもそう思うよ」って共感できるのは、その人にしか書けない事がその人の言葉で書かれているから、なんですね。

みんなひとりひとり少しずつ違う、だからおもしろい、みんな一緒じゃつまらない。
どう書き始めるの?

「いきなり核心から入る」ことが大事なんです。

「だからさぁ、結局何が言いたいの、早くしてよ。オレ忙しいんだから」
前置きが長い、ぼくたちの悪い癖です。

(略)前置きは なしですね。だいたい、みなさん、前置きで失敗なさってるようですから、いきなり事件の山場、核心に迫ってください。

最初の数行が、この先読んでもらえるかどうかの分かれ道、だからズバッ!と迫って、ググッ!と掴む、なんだか打撃指導の長嶋さんの口調のようです、頭ではなくカラダで、キーボードを叩いて覚えましょうね。

・理屈ではなく、観念的ではなく具体的に書く
・「あっ、これ、読んでみようかな」と思う題名を
・必ず文章が間違った方向へ行く言葉


などなど、まだまだ講義は、続きます。

あっ、中田くんも稲垣くんも、この本絶対読んでね、
アマゾンで買ってね。

| 文庫本 | 18:27 | comments(3) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
正しいケンカのしかた『岸和田少年愚連隊』(望郷篇)
岸和田少年愚連隊 (望郷篇)
岸和田少年愚連隊 (望郷篇)
弱虫、泣き虫、いくじなし、僕の少年時代、よくいじめられました。「アホウ!」と怒られたらカラスにさえ頭下げてあやまってしまうような、トホホ、な子供でした。ほんと。

でもって『岸和田少年愚連隊』、あいかわらずケンカの毎日、生活しのぎのためならなんでもします、シリーズ第三作。

教えていただきましょうよ、ケンカに強くなる法、必勝法を。

「ケンカに勝と思たらな、勝つまでやるこっちゃ、絶対勝つまでやめたらあかんど」(シリーズ一作目)

負けても負けても向かっていけ、勝つまで家に帰れない、そんな心意気でケンカしろ、と教えている。小学生のころから、いいや赤ん坊のころから、テクニックの前にスピリッツや、と叩き込まれてるんですね。

主人公チュンバ、小学五年生のときノコギリでどつかれ、血を流しながら帰ってきて父親にたずねる、こんなシーン。

「どないするん、どないしたらノコギリでどつかれんようになるん」(略)
「かんたんやんけ、先にノコギリでどついたらええねん」


先に手を出せ、相手より先にガツン!といけ、最初の一発で相手がひるむ、ひるんだらこっちのもんや、先手必勝、実にシンプルな教えです。

「だれにも言うなよ、じつはなァ、ケンカを発明したのはお父ちゃんや。わからんことがあったら聞きなさい」

仕事もしないでバリバイ遊んでる父や祖父、ケンカにあけくれる主人公チュンバと仲間たち、岸和田の街を中心にこのシリーズまだまだ続きます。

三部作でぼくの一番好きなセリフ、主人公チュンバを前にうちはいままで三人の男に騙された、お父ちゃんとあんたや、と語る母、

「声も仕草も後ろ姿も。イビキまでソックリやな。ああ!思い出したら腹立ってきた」
「そないにお父んのこと嫌いか?」
「ああ嫌いや嫌い大嫌い。いつもその笑顔に騙されんねん」


嫌い嫌い大嫌い!て、
惚れとるがな、ごちそうさまでした。





| 文庫本 | 10:19 | comments(1) | trackbacks(1) | ↑PAGE TOP
正しいグレ方『岸和田少年愚連隊』(血煙り純情篇)
岸和田少年愚連隊 (血煙り純情篇)
岸和田少年愚連隊 (血煙り純情篇)
あっ、また一本毛が抜けた。なにかに夢中になっているとき、どうも僕は髪の毛を左手でクルクルしているらしい。おりから読書の秋、まいいか、あとでトリートメントしっかりやっておこうっと。

でもって『岸和田少年愚連隊』、あいかわらずケンカの毎日、生活しのぎのためならなんでもします、シリーズ第二作。
作者の中場利一、TV界でいえばさしずめ明石家さんまか島田紳助あたり、理屈ぬきにしゃべくりが面白い。

駐車場で他人の車からホースでガソリンを抜き取る(盗み取る)小鉄と主人公チュンバ、次のシーン、

必死でホースを吸っていた小鉄は「モガッ!」と声を出して、ガソリンが溢れるホースの先を、わが愛車の方へとさし込んだ。
「あー、またガソリン飲んでもうた」
「小便に火ィつくぞ」
「ビタミン入りのガソリン作ってもらわなアカンのォ」
「電話しとくわ」
「たのんだぞ」


口から火を吹く人は見たことあるけど、火を吹く小便て、ククク、そんなこと出来たら“電撃ネットワーク”からスカウトがやって来るがな。
ビタミン入りのガソリンはないけど、エンジン清浄剤入りのガソリンならある、けど、おしっこまでキレイにはならんわな。
ガソリンは買うもんやない、いただくもんや、ごんたくれの会話、いいテンポです。

もうワンシーン、小鉄と主人公チュンバがならんで夕やけけを見ているところ。

「小鉄ぅー、夕やけってなんで赤いんやろのぉー」
「さあ、みんなに見られて、はずかしいんと違うかァ」


真っ赤に染まった夕やけ空に向かって、あのケンカどない決着をつけたろ、そんな思案にくれている二人です。

夕やけは赤い、赤いは恥ずかしい、だから夕やけは恥ずかしがっている、これ比喩の基本形、覚えておいて応用して使ってみましょ。

最後にもうひとつ、レトリックの天才さんまさんや紳助さんも使ってそうな言い回し。主人公チュンバが岸和田最強のオトコ・名は優しいが泣く子も黙るカオルちゃんから、元気か、おう、と声をかけられ慇懃にいい放つ一言。

「はい、元気元気元気、もうむちゃむちゃ元気で、毎日血ィが騒いでやかましいて寝てられんそうです」

ちょと、そこの中途半端な不良少年たち、この本読んで正しいグレ方学びなさい。

あっ、本は買うもの、だまって持って帰ったら本屋のおっちゃん泣いてしまうよ、
アマゾンで注文しなさいね、いい子だから。








| 文庫本 | 21:20 | comments(2) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP