じんのじんの『え日記』

いらっしゃいませ。じんのじんです。『え日記』を書いています。え、は只今自学自習中、発展途上につきあたたかく見守ってくださいませ。
あなたも、パソコンで絵を描いてみませんか。  

    
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レトリックのおけいこ─悗修譴どうした―静と理恵子の血みどろ絵日誌』
それがどうした―静と理恵子の血みどろ絵日誌
それがどうした―静と理恵子の血みどろ絵日誌

ギャンブル帰りの客はよく愚痴る。ギャンブルで負けた客はよく飲む。どこにそんな金が残っているのかと心配になるくらい、よく飲み、よく愚痴る。
何であんな弱い選手に負けちまうんだよ、有り金勝負していたのによお、金返せこのバカ、って、バカはどっちだこの おバカさん。
飲むほどに酔うほどに、ああオレの人生終わっちまった、昔はよかった、など訳の分からないらないことまでも口走る、そんな難儀なお客の相手をさせられる店のオヤジさんも、お仕事とはいえご苦労なことです。

そこへゆくと、由緒正しきギャンブラーで作家の伊集院静先生は違います、負けてなお泰然としてお仲間とご酒を、そして会話をたのしんでいらっしゃいます。
そんな先生へ、焼き鳥屋のご主人からの頼みごと。
ギャンブルに負けたこの難儀な連中を一発で黙らせる文句を、この色紙に書いて貰えませんでしょうか、と。
しばし、思案の伊集院静先生、

やがて客も退け、私たちも引き揚げる時刻になった。
私は、色紙に、短い文字を箋った。
「主人、これで相手が黙ってくれるかどうかはわからないが・・・・・・。昔、函館競輪場ですってんてんになった時、自分に言いきかせた言葉だ」
色紙には、
それがどうした
と殴り書きをしていた。
「もしどうしようもないから首を吊るって奴がいたら、黙って、こいつを指してみたらどうだろうか・・・・・・」
主人はニタリと笑って、頭を下げた。


ギャンブルに負けたとしても、家人に怒鳴れたとしても、リストラにあったとしても、息子がグレタとしても、
今日からは、
それがどうした
と、かるく言い放ちましょう。

春の来ない冬はない、とも言います。
くよくよしても始まらないぜ、ご同輩!
| レトリック | 06:00 | comments(3) | trackbacks(124) | ↑PAGE TOP
レトリックのおけいこА愧啾泪Ε┘好肇押璽肇僉璽供
少年計数機―池袋ウエストゲートパーク〈2〉
少年計数機―池袋ウエストゲートパーク〈2〉
ぼくがこの作品と出会ったのは、まさに池袋の本屋さん「リブロ」、文庫本が出たばかりのころでした。きっかけは「池袋ウエストゲートパーク」ってどこだ?でしたね。
知らなかったもの、ウエストゲートパーク、それがJR池袋駅から歩いて数分の西口公園のことだとは、さすが元コピーライター、ネーミングがうまい!

主人公のマコトは、高校卒業後、公園の近く、池袋西一番街で母親が営む果物屋を手伝うかたわら、ストリートファッション誌に連載コラムを書いている。
街にいくつもの事件がもち上がる。
街中の情報をかき集めて事件を解決してゆく主人公マコトと、仲間たち。
群れないけどひとりじゃない、マックのノートパソコンを叩くちょっと知的でシャイなストリ−トヒーロー・マコトの物語。

池袋の街とウエストゲートパークの情景、そしてその季節の移ろいの描写がすばらしい。冒頭の物語 『妖精の庭』 から、書き出してみました。



公園はステージだった。女たちはベンチで男たちに声をかけられるのを待っている。男たちは底引網でもかけるように相手かまわずさらっていく。カラオケや風俗の客引きが、酔っ払いに片端からチラシを配り、お得な話を大安売りする。公園をぐるりと囲むネオンサインは、毒の色を明るい夜空に放って、月を豆電球にしてしまう。




土曜日も快晴だった。山手通りのおくのそらに、入道雲の生き残りがまぶしいほど白く浮かんでいた。
フラットな青い背景に立体的に盛りあがって見える3Dの雲だった。




池袋の九月の夜空は明るく晴れて、アクリル絵の具みたいな透き通った紺色だ。月はあの夜よりすこしやせて、夜空のまんなかにさがっている。


| レトリック | 12:45 | comments(1) | trackbacks(101) | ↑PAGE TOP
レトリックのおけいこΑ悗かしい・べ』
うまいなあ、この表現、真似てみたいな、こんな言いまわし。そんなレトリックのお手本、いろいろ集めてみました。




ずーっと気にかかっていました、この記事が。

昨年、2004年8月15日付け「日刊スポーツ新聞」のコラムに、韓国生まれのノ・ゼジン記者が書いたこの記事、
ヨン様の名字は「ぺ」ではなく「べ」だ、というもの。



「ぺ」と「べ」、PCのディスプレイ上では判別がつきにくいが、発音上では歴然と違う。ヨン様ファンの奥様方には、「ぺ」の方が発音しやすそうだし、わたしが守ってあげなければ的・母性本能がくすぐられそうでもある。これが「ベ」と濁音になると、チャン・ドンゴンのような力強い男の香りが前面に出てくる。

いまさら「べ」と言われてもね、と奥様方の困惑顔が目に見えるようだけど、ヨン様本人はどう思っているのだろうか、気にかかる。
来日したときのヨン様の挨拶、どなたか、憶えていらっしゃいますか。
「日本のみなさま、コンニチワ、?・ヨンジュン、です」、「ぺ」と言っているのか「べ」と言っているのか、もう一年以上も気になっている。

最後に、ノ・ゼジン記者の記事から、

ヨン様ファンの奥さまたちに言いたい。韓国人は自分の名前と家族には高いプライドを持っている。ヨン様の名字は「ぺ」ではなく「べ」です。確かに「ぺ・ヨンジュン」の方が発音しやすいのかもしれないが、少なくともヨン様自身は自分のことを「べ」だと思っているはず。
今度、来日する時は「ベ・ヨンジュン氏!」と、呼び掛けてみて欲しい。今まで以上の笑顔で振り向いてくれるかも知れない。
ヨン様の高校(漢栄高)の先輩に当たる私が言っているのだから、間違いないでしょう。


スマップの中居くん風に言えば、
『「ぺ」じゃないべ、「べ」だべ!そうだべ?!』
って、みなさん、どうです。

| レトリック | 13:10 | comments(1) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
レトリックのおけいこァ悗気い靴腓蓮
うまいなあ、この表現、真似てみたいな、こんな言いまわし。そんなレトリックのお手本、いろいろ集めてみました。


  「さいしょは goo」
  って、だれが考えたの?







  後出しはダメだよ、
  さいしょは、グーだからね、
  「さいしょは goo」 だからね、

  ポータルサイトなら、gooですよ、って

  このコピー、友達が書いているgooのブログサイトで
  グー然目にしました。
  駄じゃれだけど、短くて強烈に印象に残る言葉、
  まさに言いえて妙、グーなキャッチコピーです。
  
  どうだ、グーの音もでないだろって、
  gooスタッフのしたり顔が目に浮かぶようです。

  gooグーgooグー、うるさくて、JUGEMの方、ごめんね。





PS:咲く?咲かない?咲くとき、ファイナル
かたいツボミの菊を花瓶に活けてから、14日目、ようやくこんな花を咲かせました。残りのツボミも今週中には、きっと咲き揃うはず、ご心配をいただいた方々、ほんとうにありがとうございました。

| レトリック | 11:50 | comments(4) | trackbacks(1) | ↑PAGE TOP
レトリックのおけいこぁ愃寛譴里ばいばあちゃん』島田洋七
うまいなあ、この表現、真似てみたいな、こんな言いまわし。そんなレトリックのお手本、いろいろ集めてみました。
佐賀のがばいばあちゃん
佐賀のがばいばあちゃん
プロローグ
ある夕ご飯の席のことだった。
「ばあちゃん、この二、三日ご飯ばっかりで おかずがないね」
俺がそう言うと、ばあちゃんはアハハハハハハハ・・・・・と笑いながら、
「明日は、ご飯もないよ」
と答えた。


8歳で広島から佐賀の田舎に預けられた主人公・昭広(洋七)と、昨日 今日の貧乏とは違う、先祖代々貧乏だと笑い飛ばす佐賀のがばい(すごい)ばあちゃんとの生活、今から40年ほど前のお話です。
漫才ネタのような貧乏話が続きます。

「ばあちゃん、腹へった!」
「気のせいや」

「何しようかな?」
「もう寝なさい」

「やっぱり、お腹減った」
「夢や」
と言われてしまった、布団の中だったので、一瞬夢かと思ったけど・・・・・・・・空腹と寒さで涙がこぼれた。

          (失礼を承知で、一部 地の文を省略させていただきました。)
お腹がすいたのは、気のせいや、夢みてるんや、といい放つばあちゃん。言外に、ごめんな辛抱してな、と詫びている。人気漫才師だった洋七さんならではのレトリックに、脱帽です。この頃、ぼくたちこどもはみんなお腹をすかせていましたよね。

「母の日」に、広島で働く母のことを書いた作文が、コンクールで賞をとる。
その一月後、今度は「父の日」の作文の課題がでる。小さい頃、原爆の後遺症で亡くなった父、その記憶が何一つない、なにを書けばいいのか、

「ばあちゃん、俺、父ちゃんのこと、知らんよ」  と言ったら
「そう書いとけ」  とばあちゃんは、いつもの調子である。
幼い俺は、原稿用紙いっぱいに、
『知らん』
と書いて、提出した。
返ってきた作文は・・・・・・・・・・百点満点だった!


父を早くに亡くしたこと、母の許を離れてばあちゃんとの二人だけの生活のこと、先生は知っていたんだ、知ってくれていた、だから、『知らん!』というこどもの気持ちに満点をつけてくれたんだ。
そんな国語の先生にも、100点。

さいごに、ばあちゃんの楽しく生きる方法語録から、ひとつ、

頭がいい人も、頭が悪い人も、金持ちも、貧乏も、
五十年たてば、みーんな五十歳になる。



CMプロダクションで働いていたころの資料を整理していたら、B&B全盛期の頃のTVコマーシャルの絵コンテが出てきました。
明治製菓のフーセンガム『ちょっとはいけん』じょうだんカード入り50円、新発売、というもの。
「まにあいま線、ちこく駅から、朝ねぼう経由」
「モテま線、ボク駅から、ヒジテツ経由、3枚目」
駅員で検札係の洋七さんと乗客の洋八さん、ショートコントのようなCMでした。
どなたか、憶えていらっしゃいますか?


PS:『佐賀のがばいばあちゃん』映画化公式ホームページはこちらから
| レトリック | 14:10 | comments(0) | trackbacks(5) | ↑PAGE TOP
レトリックのおけいこ『毎日かあさん』西原理恵子
うまいなあ、この表現、真似てみたいな、こんな言いまわし。そんなレトリックのお手本、いろいろ集めてみました。


見事に、買わされました。
広告業界にいたこのぼくが、この本の、この帯のキャッチコピーにかどわかされて、買ってしまいました、昨年の春。
家庭円満マンガ連載中に、離婚してしまいました、って誰だ、このコピー書いたの、本人談とあるがさぞかし腕のいい編集マンに違いない、でてこい、表彰してやる!!




なにこの本、この画、どうよこのキャラクター、あんたまさか、と突っこもうと思っていたら、
  はじめまして 西原理恵子と申します。
  こんな絵でまさかとおおもいでしょうが まんが家です。

と、先にかる〜く交わされてしまった。存外、素直なお方だ。
でもって、西原画伯の家族構成は、昼まっから酒くらってるお父さん(たぶん作家)、ちょっと子守りのつもりが四年も自分の家に帰してもらえない西原の母、そしてそして元気元気、バカがつくほど元気な泥んこ息子(4)と娘(2)。
その娘との会話。

「めっ」
娘はしかると「えーん えーん」 と泣かず

「おか おかしゃん おかーしゃん だいすきー しゅきー」
と泣く
上手いなーあ もう
夜のおはなしの時間
「犬は何てなくの?」

「わんわん」
「ねこさんは」
「にゃーにゃー」
「おかーさんは?」
「おかーさん おとーしゃんすきって なくの」
夫 現在 別居中。
「おとーしゃんは おかーしゃんだいすきって なくのー」

泣かせるなー、西原、じんとくる娘のセリフだ、サイバラ。
子供は何でも知っているんだね、どうして別れたのか一言もいわなくても、子供はなんでも おみとおしなんだよ、悲しくてせつない両親の泣き顔をどこかで見ているんだ。

この頃のおんなの子は、お母さん とはっきり言えないんだよね、おかーしゃん、だったり、おかしゃん、だったり、かわいいね。

毎日かあさん、サイバラ、ごくろうさま、毎日酒飲んでていいから、毎日カニひとりで食ってもいいから、ときどきマージャンしてもいいから、泥んこだらけの天使たちをよろしくね、よけいなお世話だけど。

最後にぼくの大好きな場面、入院中の元夫を見舞っての帰り道、雨空を見上げながらの独白、

すきだったひとを きらいになるのは むつかしいなあ。

毎日かあさん カニ母編
毎日かあさん カニ母編
PS:西原理恵子さんの公式ホームページはこちらから
| レトリック | 14:00 | comments(0) | trackbacks(2) | ↑PAGE TOP
レトリックのおけいこ◆慘鞠呂ゆく』
うまいなあ、この表現、真似てみたいな、こんな言いまわし。そんなレトリックのお手本、いろいろ集めてみました。

第2回は、きのうのつづき 『竜馬がゆく』司馬遼太郎、
動乱の幕末を、天馬のように駆けめぐった坂本竜馬の物語。
剣術修行のため初めてやってきた江戸、その江戸では大雪、地震、異常高温、さらにこの六月の日照りと異常気象が続いていた。稽古にかよう千葉道場、その道場主の息子
で若先生の千葉重太郎が竜馬にこう話しかける。

「竜さんはまだ江戸に来ていなかったからしるまいが、正月からこっち、天道がくるいはじめたようだよ。正月の十六日から三日間、天の雪の蔵ざらえかとおもうほどの大雪がふってね。としよりたちも、家康さま御入府いらいの大雪だろうといっていた。それに この焦(い)るような暑さだ。こういう年には、どえらいことが持ちあがるものだぜ」

天の雪の蔵ざらえのような大雪とは、これでもかこれでもかとふり続く雪。まるで天の蔵が空っぽになってしまう、そんな雪が、三日間もふり続いたというのである。
どえらいことが起こりそうな、予感。
「黒船」が来た、この年、嘉永六年六月三日。。。

竜馬二十二歳の頃のこと。
桂小五郎の長州藩と、武市半平太ひきいる土佐藩が藩の名誉をかけて町道場で勝ち抜き試合をすることになる。二歳年上の武市は、お前が出なければ長州に負ける、と竜馬を口説く。竜馬は、江戸で今をときめく桂の剣には勝てない、だから出ない、と言いはる。戦う前から敵が勝つとは何事、と語気を荒げる武市、つづけて、

「武士が敵をみて弱音を吐くか」
「吐くわい」
「されば、おンしア、武士ではないのか」
「武士々々と がみがみいわンすな。耳が鳴るわい」
「されば、おンしア、何じゃい」
      「坂本竜馬じゃ」
      ケロリとしている。これが竜馬の一生を通じての思想だった。武士であるとか町人     であるとか、そういうものはこの世の借り着で、正真正銘なのは人間いっぴきの坂本竜馬だけである、と竜馬は思っている。

武士がなんだ、土佐が薩摩が長州がなんだ、幕府がなんだ、日本がなんだというんだ、おれは坂本竜馬だ、という竜馬の生き方。この生き方が、時代をへだてて ぼくたちをこの物語に引きつける。

歴史の愉しさは、司馬遼太郎さんに、教えてもらった。


竜馬がゆく〈1〉
竜馬がゆく〈1〉

| レトリック | 12:10 | comments(1) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
レトリックのおけいこ 慘鞠呂ゆく』
うまいなあ、この表現、真似てみたいな、こんな言いまわし。そんなレトリックのお手本、いろいろ集めてみました。


第1回は『竜馬がゆく』司馬遼太郎、
動乱の幕末を、天馬のように駆けめぐった坂本竜馬の物語。
竜馬19歳の春、剣術修行のため初めて江戸へ旅立つ、その船中でのこと。

船のかじ取りに興味を持った竜馬は、おれにやらせてくれ、と老梶取(かじとり)に教えを乞う。そして半日のうちに、梶の取り方はおろか、風の呼吸、帆のあしらいかたまで身につけてしまう。
これに驚いた船頭 長左衛門と、竜馬のやりとり、

「好きというのは、おそろしいものでございますのう。旦那はこのぶんでは、よほど学問もできなさるじゃろ」
「学問のほうで、そっぽをむいている」
「そっぽ、と申しますと?」
「縁がない、ということさ」

おれは学問は嫌いだ、とストレートに言わないで、学問のほうがおれにそっぽをむいている、学問のほうがおれを嫌っている、だからやんないよ学問なんて、と婉曲にいっている。
旧来の武士のあり方に批判的な竜馬らしい、印象に残るセリフです。

さらに老梶取(かじとり)七蔵が、こうも言う。旦那なら大船頭にも、日本一の剣術使いにもきっとなれる、戦国の昔ならさしずめ海賊大将にもなっていた、と、

「物盗りか。ばかにしちょる」
「高松の講釈場でこんな噺をききました。石川五右衛門がつかまったとき、泥棒が なにがわるい、太閤秀吉こそ天下を盗んだ大泥棒ではないか、と申したげにござりますが、盗むなら、やはり天下を盗むほうが、男らしゅうござりまするな」
「お前は、たいそうな学者だな」

人の物を盗めばただの泥棒、盗むなら、天下を盗むほうが男らしい、こんなセリフを老梶取(かじとり)にさらっと言わせてしまう、すごい。

海原をゆく船、そのはるかかなたを見やる竜馬、争乱の幕末へ、物語りは始まったばかり、海援隊の活躍をも予感させる印象深い場面です。

竜馬がゆく〈1〉
竜馬がゆく〈1〉


注>レトリック:文章などの表現効果を高めるための技法。修辞学。修辞法。<学研国語大辞典>
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